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薬剤師研修支援システム

 創立30周年を迎えて 

2019年4月
理事長 豊島 聰

 

  日本薬剤師研修センターは、薬剤師が職能を発揮していくために必要な研修の機会を提供することにより薬剤師の生涯学習を支援・推進する組織として平成元年6月に設立され、本年6月に設立30周年を迎えます。この30年間、薬剤師を取り巻く環境の変化にはめざましいものがありましたが、当研修センターは、関係各位のご支援も得てその使命を果たしてきました。

  日本の薬剤師は、免許更新制でなく、研修も義務化されていませんので、国家試験に合格して薬剤師免許を取得すると生涯薬剤師の職に従事することができます。しかし、医療の進歩・環境の変化に対応するためには自己研鑽により薬剤師としての職能を高めていくことが必要で、これは社会的な義務でもあります。平成の30年間の薬剤師を取り巻く環境の変化は、薬剤師の活躍の場を飛躍的に拡大してもきましたが、これに伴い、薬剤師はよりいっそう高い資質と専門性とが求められるようになり、自己研鑽の重要性は年毎に高まってきました。すなわち、超高齢化社会を迎える中で、薬剤師が国民の期待に応え、地域医療の将来を支える力となるためには、自己研鑽による生涯学習は必須です。

  このような中、まじめに自己研鑽に励むことなく、できるだけ楽に研修認定を取得しようと考える薬剤師が存在するとの話を聞きました。まじめに自己研鑽を積むか積まないかは薬剤師としての評価に直結します。研修認定証の入手を目的とし、自己研鑽を怠ける薬剤師が誕生しないことを願っています。

  一方、薬機法の改正の過程では、薬剤師及び薬局のあり方が議論されていますが、この制度改正の議論に対応していくためにも、薬剤師一人ひとりの資質向上は必須です。薬剤師の生涯学習の支援を行うことが使命である当研修センターとしては、薬剤師の資質の向上を考慮した生涯学習支援業務の充実をさらに図っていくことの重要性を認識しているところです。

  前述のように平成の時代には、薬剤師を取り巻く環境は、著しく変化しましたが、日本薬剤師研修センターは、多くの方々のご支援に支えられ30周年を迎えることができました。平成の次の時代には、さらに大きな変革が来ることが予想されますが、これからも当研修センターは、薬剤師の生涯学習を止まることなく支援・推進することにより、国民の健康確保に寄与して参りたいと考えています。