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薬剤師としての社会的責務と生涯研鑽 

2025年12月

公益社団法人 日本薬剤師会 
専務理事 上野 清美

 

 「薬剤師は国から付託された資格に基づき、医薬品の製造、調剤、供給において、その固有の任務を遂行することにより、医療水準の向上に資することを本領とする。」これは、昭和48年に日本薬剤師会が制定した薬剤師綱領の一文です。さらに、薬剤師は国民の健康増進に寄与する社会的責務を担うこと、そして、絶えず薬学、医学の成果を吸収して、人類の福祉に貢献するように努めることとされています。自分が薬剤師という国家資格を有していることに対し、緊張感と大きな責任とともに、日々の自己研鑽の重要性を強く認識するところです。制定から50年以上たった現在も、薬剤師の本領は変わりませんが、医療の高度化・複雑化が進む中で、薬剤師の役割・社会的な責任はさらに大きく重要となり、その責任を果たすために、生涯研鑽は欠かすことはできません。

 日本薬剤師会では、薬剤師の資質向上のための取組みとして「日本薬剤師会研修プラットフォーム(PF)」を構築し、都道府県薬剤師会が実施する研修を都道府県の垣根を越えて受講することができるシステムを提供しています。本システムでは、昨年10月より、日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師制度において新たに研修単位の取得が可能となった「ウエブ利用研修(集合研修アーカイブ配信)」も提供されており、忙しい薬剤師にとってさらに幅広く研修の機会が得られるようになっています。また、薬剤師が自身の受講履歴や受講予定の研修を一括管理することも可能となっており、是非、ご利用ください。

 さらに、日本薬剤師会は、平成24年から薬剤師の生涯学習支援システムとして「JPALS(ジェイパルス)」を運用してきたところですが、近年の薬剤師を取り巻く情勢等を踏まえ、来年度よりJPALS認定薬剤師制度を改正することといたしました。薬剤師の皆様には、生涯研鑽の一環として、是非、日本薬剤師研修センターの研修とともに、新しいJPALSについてもご活用いただければ幸いです。

 日本薬剤師会は、今後とも、日本薬剤師研修センターと連携し、薬剤師の生涯研鑽のサポートを一層強化していきたいと考えております。全国の薬剤師の皆様におかれては、薬剤師としての社会的責務を果たすため、自分の目指す薬剤師像に向かって、日々の研鑽を積み重ねていただきたいと思います。