治療



 これはアルコ−ル中毒を取り除くことである。アルコ−ル中毒患者の場合、理性を欠いて多量に飲む癖を様々な方法で止めさせることが可能である。しかし、患者自身の希望でなければ、どんな治療もほどこすことはできない。

 治療は薬と精神療法を組合せて行う。精神療法では、信頼の雰囲気が生まれ、これがかけがえのない助けとなる。というのは、忘れてはならないのは、アルコ−ル中毒が心理的感情的といった種類の病気に端を発している場合が多いからである。

 療養が終わった時、酒類を全面的、絶対的に禁止することは原則である。再発を避けるために後療法が大切である。この時期には患者の家族や社会環境は極めて重要であり、それが治癒を持続させるための条件となる。

間違った考えを止めよう
どんな風に飲むにせよ:

−酒は体を温めるわけではない。

−酒は力をつけるわけでもない。少々の酒で元気がでるというのは錯覚に過ぎない。酒は強壮剤ではない。酒は子供の血色を良くするわけではない。

−酒は体の発育や機能に必要な食品ではない。

−酒は心臓や血管に良いものではない。

−酒は生命に必須のものではない。必要な液体は水だけである。

−酒は喉の乾きを癒さない。逆に、尿の量が増え、乾きをもよおすだけである。

−酒は食欲を増さないし、消化も助けない(食欲と消化の効力を盲目的に信じるのは誤りである)。

 しかしながら、我々の社会では酒は快い習慣の一部となっている。そうは言っても度を越してはいけない。それでは飲んでよい限度はどの程度であろうか?

 一般に、人は1日あたり体重1Kgについて、最高アルコ−ル1gまで飲んでもよいとされている。それ以上は危険である。

 例えば、体重80 kgの男性は純アルコ−ルとして最高80gを飲むことができる(=10o のワイン、100 mlのカップ8杯分=3/4 リットル;ただし、他の酒類は飲まないとしての計算)。女性では1日最高1/2 リットルまで。

 それでは、あなた自身で毎日の飲酒量をコントロ−ルしてみよう。それに、2日間の全面禁酒も試みてみよう。
1)もし、あなたがこれを容易に実行できるなら、あなたは酒を止められる。

2)もし、あなたが難しいと感じるなら、節酒を心がけること。そして、酒に対する気ままな考えを規則正しくコントロ−ルすることを勧める。

3)もし、あなたにとって不可能なら、その上なんらかの障害(夜の痙攣、嘔吐、胃の灼熱感、指の振え、食欲喪失)を感じるなら、あなたは中毒にかっかているので治療しなければならない。

知っておくべきこと
 いくつか特別の相談所がある。
−総合病院とか診療所内、

−新しい“食品衛生センタ−”[ Centres d'Hygiene Alimentaire (C.H.A.); これは匿名方式で栄養失調とか、特にアルコ−ル中毒の病気に対する早期検診行う目的で創設されたものである。

 下記の機関に照会するとよい:
--Haut Comite d'Etude et d'Information sur l'Alcoolisme, 27, rue Oudinot - Paris75700. --Comite National de Defense contrel'Alcoolisme, 20, rue Saint-Fiacre - Paris 75002.  元中毒患者の活動組織: ・ Federation Nationale des Amis de la Sante - Joie et Sante, Siege social: 58, rue de Fontenelles-Le Mans 72000. ・Alcooliques Anonymes: 65, Quaid'Orsay 75007. ・La Croix d'Or Francaise: 10, rue des Messageries - Paris 75010. ・Vie Libre: Impasse du Mur - Clichy 92110. ・Croix Bleue: 47, rue de Clichy - Paris 75009.  この他、職場組織の中にも大変活発に活動しているグル−プがある[ S.N.C.F.(フランス国鉄)家族の健康会。  Amitie P.T.T. (郵便局友の会)。  R.A.T.P.(パリ地下鉄)。 ・これらの機関は殆どの県に支部を置いている。              



翻訳者: 中路幸男

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