健康と節制



 フランスは相変わらずアルコ−ル消費量の世界記録を保持している。わが国(フランス)では大酒飲みが四百万もいる。ここ数年の成人の平均消費量純アルコ−ル24リットル分であって、これは凡そ48o のブランデ−50リットル、または12o のワイン200 リットルに相当する。

 フランスで起った交通事故の40%、労働災害の20%はアルコ−ルを飲んだ人が引き起こしたものである。また、35〜50 歳の年齢層の男性の死亡率は酒の飲みすぎが原因とみなされ、それから生じた殺人や犯罪も非常に多く見られる。

 アルコ−ル中毒は、国が課税したあらゆる酒類から得る税収よりもはるかに高額の費用がかかっている。このような出費のなかには、失業、生産停止、人員の交替... に関するものだけでなく、事故の処理費、医療費(治療、入院、収容)、訴訟費... がある。

 このような事実のどれを見ても、禁酒運動が必要になるほど重要なことがよく判るはずである。勿論、酒類を全面的に廃止することは論外であるが、むしろ消費抑制を目ざすべきで、幸いなことに多くのフランス人がそれを実行している。酒類は飲むべき義務も必要もないし、禁酒は個人の選択とか治療上の制約によっている。




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