研修認定制度


認定証に関する質問に対する研修センターからの返信

 

この度、ある大学関係の集合研修実施機関の世話人の方より、当研修センター長宛に研修認定制度の認定証についてのコメントが寄せられました。認定証の意義とメリットについてはかねてより意見のあるところです。この機にあらためて当研修センターの考えを述べ意図するところをご理解いただきたく存じます。

 

【コメントの一部(原文のまま)】

  1. 申請料1万円で得たものは、40単位のシールと認定証だけである。申請しようがしまいが、勉強した実績は身に付いている。研修量が同じであれば能力に差はなく、認定薬剤師との区別は実務上給与を含めて全くない。薬剤師資格は終身資格であるが、県レベルで薬局の設置条件に研修認定薬剤師をおくこと等の条件が付けばありがたい。あるいは研修認定薬剤師の服薬指導料が医療報酬で優遇されること。
  2. 上記の対応策の実現が困難であれば、申請料の大半は申請者に還元されることを考慮すべきである。申請者は対価を払って研鑽している。必ずしも研修センター主催の講習会ばかりを受講しているとは限らない。研修センターの諸事業が申請料でまかなわれているとしたら問題であろう。申請者は慈善事業で1万円を払っているのではない。やはり、申請料は薬剤師一般ではなく申請者の地位向上や生涯学習が円滑に続行されるような事業に使われるべきである。本学では、6年間ボランテイア精神で集合研修会を実施してきたが、研修センターから補助や資金援助はいただいていない。研修シールの授受が主要な関係である。直接的にしろ間接的にしろ申請者には、総計8,800万円の申請料はどのように還元されたのであろうか。家元制度と揶揄される所以である。

 

【センターからの返信】

  1. 認定制度における認定証の申請料には、認定制度にかかる諸費用が含まれています。但し研修センターの他の事業の費用をまかなっているわけではありません。本認定制度は、制度の中で研修を続けている人たち全員により支えられている制度です。本制度に参加した人は全員が単位を取り認定証を申請する事を予測して始められたものです。従って、研修を本制度に則って受けていながら認定証は申請しないという人は、本制度へのただ乗りということになります。そのためこの事業は赤字部門となっていることを付記します。
  2. 生涯研修としての自己学習は本制度によらなくても身に付く能力は同じでしょうから、制度外で自由に勉強をしていただくことは自由です。ただし、集合研修実施機関としての登録をはじめ制度をご利用の場合には、認定証をとることにより制度全体を支えることにご協力ください。
  3. 認定証を取らなくても研修量が同じであれば能力に差がないといわれますが、それを誰が認めてくれるのでしょうか。修了証書がなくても、講義さえ聴いて勉強していれば能力は同じという主張が世の中で簡単に通用するとは思えません。認定証なしで研修実績を主張してもそれは信用されません。特に、患者からの信用は得られません。患者からの信頼は極めて貴重な財産です。その価値は1万円どころではないと考えますがいかがでしょうか。
  4. 認定証の価値を上げるためには、世の人たちが薬剤師の研修を認知してくれて評価し直してくれる必要があります。博士の学位が貴重なのは世の中の人がよく知っているからです。薬剤師の研修認定制度を世の人たちに知ってもらうためには、一人でも多くの薬剤師が認定証を取り、それを店頭に掲げ、多くの人たちに見てもらう必要があります。その努力を怠っている人は、努力をしている薬剤師の足を引っ張っているのだということに気づいてください。
  5. 研修が具体的な利益や利権を目的とするものではなく、薬剤師としての自信とプライドを保ち責任を果たすためのものである以上、認定薬剤師に対するメリット付与を前面に出すべきものではないと思いますが、せっかくの自己学習の努力が生かされるようにこれまでにも各方面に要望を続けております。現在でも職域団体によるメリット付与は可能です。日本薬剤師会では、リーダーとしての条件に取り上げております。何らかの公的なメリットを得るためには、今後さらに認定制度の実績を積み重ねていく必要があるでしょう。